
近年枠が拡大しつつある総合型選抜(自己推薦)。これまでと違い、「自主性」や「緻密な将来設計」を求められるこの選抜方法は一体どのような選抜方法なのでしょうか?
総合型選抜で合格した1学生の経験と考えをだらだら書いてみましたので、1mmくらいは参考になるかな?と思います。私は大学入試で総合型を受験したので今回は大学のお話をします。
*あくまでただの学生が”感想”を基に述べているだけです。信憑性には欠けますので鵜呑みは絶対におやめください。(そもそも情報を鵜呑みする方は総合型に向いていません。)
総合型選抜の仕組みなどについて詳しく知りたい方は大手学習塾のサイトなどを参考にされてください。以下はスタサプのURLになります。

総合型選抜って?
総合型選抜は、昔のAO入試が名称変更され、「学力」の評価を強化したものになります。前述しましたが、高校や大学で募集人数が多くなりつつある選抜方法になります。「年内入試」ともいわれ、1,2,3月に行われる一般入試と異なり早いところでは10月頃から入試が始まります。
どんな人におすすめ?
探求心や好奇心が旺盛な方が主に合格を勝ち取っていますね。他の人にはない特技やスキルがある人はまず総合型選抜を検討してみてください。
また、総合型選抜では「これから」を重視しているように感じます。面接での質問も、「これから」を問う質問が多く、追及も多かったです。たった今特技やスキルがなくても、“明確な”将来像を心に持っていれば十分合格ラインです。その将来像とそれに向けた強い意欲をぶつけることが大事です。
入試内容
主に「志望理由書等の書類選考」「面接」「グループ活動(ディスカッション等)」「学力検査」などがあります。私は地元の国立大の理系学部に合格しましたが、「志望理由書」「活動実績報告書」「学力検査」「面接」が入試内容でした。大学によって総合型選抜の内容は変わってくるので、ご自身でしっかり調べてください。きちんと「公式の文書」から情報を得るように!年度によっても変わることがあります!
コツとか
総合型選抜は「自己推薦」です。自分がいかにすごい存在で、「お前のところの大学で学ぶべき存在だ」ということを伝えなければなりません。面接などで相手が”上”だと思わないことです。「偉そうに話せ」と言っているわけじゃないです。「自信をもって」話してください。
練習の時のコツですが、とにかくいろんな先生に見てもらいましょう。総合型選抜は100%の「正解」が存在しないです。故に人によって考え方が異なります。なので、先生に教えてもらうときもすべて丸呑みするのではなく、取捨選択をする必要があります。すべてを疑って見るというのは、総合型選抜に限らずこれからの時代を生きる上では必要なことなのでここで身に着けましょう。
前述したように、総合型選抜では「これから」が重視されます。「これまで」してきたことを基に「これから」どうしていきたいのか?どのように自分自身の能力を高め、社会にどのような影響を与えたいのか?それが答えられるようにしていきましょう。面接ではかなり深く掘られる点ですのでしっかり考えてください。私のときは、高校での練習であまり聞かれなかった話なので、皆さんも少し注意が必要です。
受験の時大切にしていたこと
正直さや未来について考えることは常々意識していました。盛り過ぎ厳禁なのは当たり前ですよね。嘘をついたり、あまり盛り過ぎると、追及された際に一気に破綻してマイナス方向へと評価が悪くなります。やめましょう。正直でいいんです。
「~できますか?」→「できません!」
いいんです。これで。なんでもできるんだったら大学に行く必要ありませんよね?自分に足りない知識や経験を得るために大学に行くんです。未完成でいいんです。しかし、「できません!」で終わったらおもしろくないですね。「あぁそうですか」で終わりです。
例えば「~教授の~概論を受けて出来るようになっていきたいです!」という風に、「未来」を指し示せるといいですね。
年内入試のすすめ
ちょっと話は逸れますが、年内入試はいいことばっかりだゾ!というところをお伝えします。
早く終わる
当然ですが、一般選抜でいくより数か月早く終わります。卒業間近(後期の場合は卒業後も)まで勉強が強いられる一般入試と違って、冬休み前に終わるので気が楽です。入試を早く終わらせることで、空いた時間に学びたいことや、大学に向けての学習を進めたり、地方の方は自動車学校に通ったり、一人暮らしであれば物件を探したりできますね。自動車学校は3月に急激に多くなるので、その前に入校し進めておくことができます。物件に関しても、一般入試が終わり合否が出ればいい物件は一瞬でなくなってしまいます。争奪戦になる前にゆっくり吟味しながら選べるのはかなりアドバンテージですね。
入学前教育があったりする
私の大学では、早期入学者(学校推薦、総合型推薦)向けに入学前教育が実施されていました。入学後の学びをスムーズに進めるための事前学習や、大学のシステム、留学や起業などの支援制度についてなど、数多くのサービスを知ることができます。一般選抜で入学した人たちはもしかしたら4年の在学期間で気づけないようなサービスもあるかもしれません。基本的に人間は興味がないと調べませんから。これは大学によってあったりなかったりするようなので、よく調べてください。
コース選択などで優遇を受ける
私の大学では受験時は学科を選択せずに受験します。つまり、入学したら全員同じ学部学科に所属して、同じ講義を受けます。2年次から専門のコースに「成績順」で配属されます。なので「化学について詳しく学びたい!」と思って入学しても、場合によっては物理コースなどの希望していないコースに配属される人も発生する、そんなシステムになっています。しかし、総合型や学校推薦型であれば、コースを指定して受験するので、そのような不安に振り回される心配はありません。これはかなり大きいと思います。
おわり
今回はこのへんで終わります。大学受験を控えている方や、保護者の方に伝えられるものが書けていれば幸いです。記事の内容以外で気になることなどあればコメントください。個人的にもしくは、別の記事を書きます。

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